漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

申し訳ない

■第3回「漂流しない教室会議」。「手と手」の本間さんや、フリーライターの木村くんも参加してくれた。なのに俺は1時間遅れて登場。友人から「お前の酒の飲み方はなってない」と言われ、いやそんなことはない、大人の飲み方してますよ、なんなら一緒に飲みますかホラホラ、とススキノに出て、飲み終えたのが朝の6時。家に帰って、ちょっと横になっただけのはずが熟睡し会議に遅刻しました。飲み方は良かったが、その後がダメだった。関係各位に謝罪。すみません。

■4月から新事務所の計画だったのだが、貸す側の事情で、入居出来るのは早くて7、8月となる。今回が最終回のはずだった「漂流しない教室会議」もそれに伴い期間延長、あと数回行うことに決まった。ついては、来月、懇親会を行いませんか。「漂流教室」の弱みというか訪問という形式の弱みとして、保護者同士の交流がしづらい、という点が挙げられる。事務所が出来たら、そこで月1度くらいのペースで集まりを持てれば、と考えているが、今回はどこか居酒屋ででも(山田は花見を提唱していたが)。日時は追ってお知らせします。参加したいという方はご連絡を。

■会議後、ボランティアスタッフの高橋さんから、スタッフ養成についての“偏り”を指摘される。俺や山田は「話す」ことより「聞く」ことが苦手で、だから勉強会などでも勢い「聞く」技術や心構えに比重を置くことになる。だが、人によっては「聞く」ことより「話す」ことが苦手な場合もある。これまでそういう人への対処が出来ていなかった。俺や山田と反対のタイプが正スタッフでいてくれればいいのだが、当面は偏りを意識しつつ、ボランティアスタッフ同士の意見交換に期待しよう。

■道立教育研究所のサイトにて、「不登校児童生徒の支援に関する研究〜地域SSCを中核とした実効性のある支援を実現するために〜」の報告が公開されている。昨年10月の研究成果交流会は正直がっかりだったが、最終報告も右に同じ。特に「不登校傾向診断チェックシート」に至っては、これが「こころのサインを見逃さず、不登校の前兆を把握する工夫」だなんて、ひょっとしてそれはギャグで言っているのか。

■しかし、「校内コーディネーター」や「アセスメント」、「解決志向アプローチ」に「ピア・サポート」など、次々新しい言葉を放り込むのはいい加減やめてはどうか。SSNはそもそも教師支援が目的だったと思ったが、これを読む限り、教師はますます大変になるだけのように見える。昨年10月の交流会において、江別の中学校の校長からだったか、フリースクールなどの民間施設の一覧を巻末資料として載せて欲しいと要望が出ていたが、それは叶わなかったようだ。報告書は本になっているはずだから、今度、道研に顔を出してもらってこよう。
「不登校児童生徒の支援に関する研究」報告書(要PDF)