漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

戻っていく

■先週、熱を出し二日ほど仕事を休んだ。37℃台後半から上がって38℃程度で、食欲もあり、ちょっとした風邪と思っていたのだが、今朝になって鼻が利かないのに気がついた。味覚に異常はなかったので見過ごしていた。でも、振り返ればハッカ飴があまり気にならなかったり、ウェットティッシュを無香と勘違いしたり、違和感はあった。ただの風邪でもにおいがわからなくなることはある。なんともいえないけど、知らないうちに例のアレにかかって、知らないうちに治ったのかもしれない。いや治ってはいないのか。後遺症もあるかもしれないし。注意深くいよう。

■ビールはおいしく飲めていたんだがな。それとも以前からビールの味なんてわかっちゃなかったのか。目下の問題は、うちのちびっ子のおむつのにおいに気づけないこと。これを機に申告制に移行しよう。

■11月17日の文科の通知はまったくといっていいほど話題になっていない。「文科省が学校復帰前提の姿勢を変えた!」と持ち上げていた人たちはどこへ行ったのか。

www.mext.go.jp

通知には今後の文科のプランも載っており、校内教育支援センター、いわゆる校内フリースクールに29億円の補正予算を申請している。公立の小中学校6000校に設置経費を支援し、「不登校の未然防止・登校復帰支援を加速度的に進める」んだそうだ。校内フリースクールもすっかり登校復帰に取り込まれちゃって、生徒が居心地よく過ごせる場所にはならなそうだ(だから『フリースクール』の名称も消しちゃったのか)。だいたいが「学びの継続事業」だしね。学校、学級へ戻すための学習が「加速度的に」おこなわれるんでしょう。かえって負担そうね。

■まあ、札幌の相談支援パートナーも着々と学校、学級復帰の場所へ変容しつつあり、制服なし試験なしを打ち出した東京の麹町中も方針転換を検討しているとか、学校教育の復元力は実に強い。それは社会が学校に求めているものの強さでもある。俺の体調は戻ってほしいけど、学校はもっと変わってくれていいのにな。