■少し前、訪問先の小学生から誕生日プレゼントだと紙を一枚もらった。なんでも気に入った紙をあつめて貯めているんだそうだ。休みを利用してその紙を栞にかえた。
パンチで穴を開け、消しゴムハンコを捺し、ロウを引いて、リボンをつける。鳩目金具をつけたかったのだが、近くの100均に工具がなかった。後付けできるので、見つけたら買っておこう。
■満足とともにちょっとした寂しさもある。こうして「役に立つ」または「目的のある」ものにつくりかえてしまうことについて。紙をただ紙として楽しむことは、もう俺にはできないのだろうか。訪問先の子はきっと紙自体が好きであつめているのだ。大事な紙に変な加工をほどこしてしまったんじゃないかと不安で、次の訪問で見せたものかどうか思案している。