漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

碧水

■山田の本家は北竜町にあり、祖母が亡くなってから伯父伯母が住んでいた。昭和の大家族が住める大きな家だった。その二人が高齢になり、もう回していけないということで、この夏家を壊した。その話と写真だけを見ていたが、自分も幼い頃から訪れ泊った場所だったのでその跡を訪れたいと思い行ってきた。

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跡地

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■本当に何も無くなっていた。お城みたいな家で、本州の作りが入っていたので縁側もあった。元々の玄関は閉じられていて勝手口を玄関として使っているのだとわかったのはかなり後だった。庭も池のある立派なものだった。大きな納屋もあり、農機具が色々あるのを見るのは楽しかった。よく仏壇のある部屋に泊っていたが、あの大きな仏壇はどうしたのだろうか。

■山田の家は明治時代に開拓で入って来た。でも、元々の出発点はこれで一区切りな感じだ。俺も大都市に住んでいる。過疎化の中きっと北海道の至るところで、こうやって過去との繋がりが断ち切られていくのだろう。(火曜日)