漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

眠れる場所

■こんにちは。帯広の寺沢です。先週の「貧しくて厳しい国」に続いて、「眠れる場所」です。

■漂着教室に居る間、人のいない時間はもっぱら眠っていました。「あそこは眠くなるんだよ」と言っていましたが、10代の頃の私が、同じことを言ったかどうか。そこはちょっとわからないところです。30歳を過ぎた今は、本当にどこでもよく眠ります。けれど、10代の頃は、家以外ではあまり眠れなくて。長時間の乗り物移動、祖母の家やキャンプなんかの外泊時は、それが憂鬱の種でした。それでちょっと、下宿暮らしを始めたあたりから、自室以外で眠ることに慣れようとしてみました。下宿では、友人の部屋でちょっと泊まるのも気楽でしたから、一人暮らしを始めた後は、それを応用して誰かの家に泊まったり、逆に泊めたり。六畳一間の狭いアパートに、ずいぶん色んな人が訪れ、ぎゅうぎゅうに布団を敷いて、寝泊まりしていった記憶があります。

■そんなことをしている内に、乗り物で眠れるようになったり、外泊も気楽になっていました。でも、タイで野宿をした時は、さすがに辺りが物騒すぎて、ほぼ一睡もできませんでした。暑くて、気を張っていて、もうボロボロでした。翌朝、ようやくチェックインできた宿は、部屋はボロボロの風呂はカビカビでした。小さな窓に扇風機が一つ。それでも、シャワーを浴びて、白いシーツのかかったベッドにダイブした時は「最高!!」と、口に出したいぐらい思いました。そして夕方まで、死んだように眠りました。本当に幸せな眠り心地でした。

■「眠れる場所が」多く多様になると、きっとずいぶんと気楽になれます。そして面白い経験ができます。まずは、札幌では漂着教室へ。帯広では、クラムボンで私と一緒に昼寝を。