■『プロチチ』についてもう少し書く。
- 作者: 逢坂みえこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: コミック
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■二太郎も太も、いろいろなことが分からなくて、自分に悩み周りに悩み、空回りしながら懸命に世界との接点を探していた。対峙するのが高校生活か0歳児か、その違いでしかない。人はどこまでも「分からないもの」に囲まれて生きている。
■あ、そうか。子供と主人公の関係は「みかん」と二太郎と同じなんだ。二太郎がみかんを見ながら自分に気づいたように、『プロチチ』は0歳児を通して自分に気づくのか。0歳児が見る世界と主人公の見る世界が時としてオーバーラップし、それを通して読者は自分に気づく。
必要ですか? 愛って
A.愛がある B.愛がない ならAの方が望ましいでしょうが、A.愛はあるけど世話しない B.愛はないけど世話をする ならBがベターだと思うのです。特に乳幼児期は
「愛」はコントロールできないけど「世話」は努力でなんとかなる
■この台詞にうなずく男性は多いんじゃないかな。『永遠の野原』を読んで、まるで自分のことのように感じていた。『プロチチ』も同じく「ぼくたちの物語」になるのではと期待している。そして、障害を特別なものじゃなく描く逢坂みえこのやさしさと力に感心する。
■次は斉藤和義の「やわらかな日」について書くよ。
■ずっと風邪気味だったが、ついに熱が出た。38℃後半は久しぶりだ。大事をとって訪問も漂着教室も休みにしてもらった。じっと寝ていたら、以前の会社に再就職した夢と、卒業試験を受ける夢を見た。もっと楽しい夢を見たい。