漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

仕組と中身、理想と期待

■スタッフの送迎がなくなったので、星槎高校主催「オールの会」に参加した。「学校のあり方・理想の学校」が今回のテーマ。始めに「学校に期待すること」「理想の学校とは」をそれぞれ三点挙げ、それをもとに意見を交わす。

■「理想の学校」は先ず無償なのがよい。社会に出てからも戻るのが容易であって欲しい。時間と空間のゆとりが欲しい(暇さと雑さ)。そう言ったら、他がまるで違って面白かった。

■上みっつは学校の仕組について、つまり教育制度についてのものだ。俺以外の全員は中身についての話だった。個性を認める、個々のニーズに応える、努力することの大切さを教えて欲しい等々。もちろんそれらは大事なことで、またハードとソフトにはっきり峻別できない部分もあるが、思考の傾向というものはある。

■俺は仕組が先ず浮かび、中身まで思いが至らなかった。他の参加者はその反対だったに違いない。理想は不満の裏返しだ。仕組に思考が向かう俺の中に、教育内容や教師に対する不満は多分あまりない。

■では期待は何を反映するのか。俺が学校に期待するのは、楽園であって欲しいということだ。世の中から少し切り離されていて欲しい。恐らくそれは自分の経験に依る。俺にとって学校はそういう場所だったからじゃないか。楽しかった記憶が期待に結びつくのだろうか。思いがけず面白かったので、今後も機会を見て「オールの会」に参加しよう。次回は9/24(木)。テーマは「市や道の支援体制のしくみについて・教育委員会等への要望」。(8/28朝)