■昔、シチズンの時計のコマーシャルで「壁、壁、壁…」と言いながら壁を叩いているのがあったな。「ベガ」という時計の宣伝だったから、駄洒落だ。壁を叩くという話しを見聞きする度に、それを思い出してしまう。
■自分の存在を確認するために他の何かと接触するというのが、壁叩きの中心にあると思う。より強く叩けば叩くほど、自分の存在をはっきり確認したという気持ちが、手の感触と共に生まれるのだろう。とすると、適度なスピードをつけて、安心してぶち当たれるものがあるといいのだな。うーん、なにかなぁ、冬なら雪の中にダイブするなんてことができそうだな。昔学校にあった、でかいマットはどうだ。何かにしがみつくというのもありかな。抱き枕とか。
■とにかく、気持ちの整理というやつは、体で行われる部分もたくさんあるということだね。
■訪問したら、学校行事のお知らせが急に来て、心の準備が難しかったという話しを聞く。少し不安が強い感じだったので、ゆっくり話しをして、和らいだ。