漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

教員受難

■楽しく飲んだ後は楽しくお仕事。本日、訪問1件。ガラガラ声だったのはご愛嬌。大勢で盛り上がるとどうしてもね。大声で話して声が嗄れる。本当は、静かに盃を傾け大人の飲みもしてみたいのだが、気づくと騒いでしまっている。来年の課題としておきましょう。

■何を話したかは憶えてないなあ。酔い越しの記憶は持たない主義で。

■今朝の新聞に、昨年度、精神性疾患で病気休職した公立校教員が過去最多の3194人に上った、という記事が出ていた。新聞によっては、猥褻行為での懲戒処分155人、という数字を見出しに掲げているところもあったが、これで思い出したのが、文部科学省義務教育改革案。現在、同省のサイトで意見募集中だが、中にこんな項目がある。

3.学校・教育委員会の改革
保護者・住民が学校運営に参画し、地域ぐるみで子どもの教育に当たることができるよう、「学校評議員」「学校運営協議会」の全国的な設置を促進する。
すべての学校が教育活動や学校運営の成果について評価を行い、結果を保護者・住民に公表する。教員評価を徹底し、優秀な教員を顕彰し処遇に反映させる。問題教員を教壇に立たせない仕組みを強化する。
教員人事・学級編制に関する権限をできる限り地方や学校に移し、地域・学校が責任をもって学校運営に当たれるようにする。
これに合わせ、教育委員会についても、教育行政の責任ある担い手として、地域の課題に主体的に取り組むよう、その在り方を見直す。

■どこがどうとうまく言えないが、何かイヤなものを感じるのだ。吊るし上げのようなことが起こるのじゃないかと危惧してしまう。「問題教員」の「問題」とは何なのか。猥褻行為か。君が代斉唱時に着席していることか。監視の目が増えるだけなら、学校運営に地域住民なんて入れなくていいと思う。教師を締め付ければ回りまわって子供が締め付けられる、とずいぶん前に書いた。猥褻行為に走る教員の増加はきっとその辺に繋がっている。「心の病」を訴える教員は今後ますます増えるだろう。アンテナにある「悩める教師を支える会」に今度顔を出してみようか。


※本日の脳内BGM:顔(サザンオールスターズ