漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

それも「連携」

イチョウ

■昨日の雪で、アウ・クル前のイチョウの葉がみんな落ちてしまった。誰かが気づかず靴底にくっつけてきて、廊下にも三つ四つ散っている。

■午後から道教委と懇談会があって、「漂着教室」は13時で店仕舞い。訪問先の子のために地図を作ったり、アウ・クル周辺の地図データを手直ししたり、地図屋さんのようなことをしてるうち、あんみつさんときたろうさんがやってきた。合同教研から始まって、教育についてあれこれ話をする。きたろうさんはテーブルトークRPGを役割を決めた討論会と思っていたようだ。ゲームですよ、という話をしたら急に興味の失せた顔をした。でも、討論会も面白そうだな。議題は何がいいだろうか。

道教委との懇談会には10団体14人が参加。不肖ワタクシが司会。テーマは相変わらずの「連携」で、民間施設も教育委員会も、いい加減自分たちの限界というものが見えている。何かやりたいと思って、しかし、具体的にならない。そこをもう少し突っ込めないかと話を振ってみる。教育委員会にはコーディネートをしてもらいたい、という意見が出る。事例集の配布ではなく、人と人を直接結びつける役目。教委が現場を一括に管理、差配するなどどだい無理な話だ。そうではなく、社会資源が活用されるよう交通整理をしてもらいたい。そうすれば、現場で学校とフリースクールが共に何かすることもあるだろう。確かにそれも「連携」だ。

教育委員会から民間施設に望むことはないかも訊いてみた。道教委もいくつか不登校対策を行なっている。的を射てるか否か、率直なところを聞きたい。そういう意見が出た。よく考えれば当たり前な気もしつつ、俺はちょっと驚いた。我々も色々やってますからご理解ください。今までそういう話ばかりだったから。

■その他、教育局主催、警察主催等々、管内の不登校対策会議には必ず呼ばれるという北見「ゆうじんの家」の話。「自由学舎クラムボン」では、新しい子の入会を教育委員会に連絡すると、教委から在籍校に連絡が行き、クラス担任がクラムボンまで赴くのだという。今回初参加の「オネスティ」では、クラス担任と親とフリースクールの連絡ノートを回している、と言っていた。各施設の取り組みもまた参考になる。

■訪問は2件。カード投げの極意を教わる。"師匠"と呼んでやろう。