漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

今できること

寒冷前線が通るとかで、朝から天気はよろしくない。にもかかわらず、日曜の料理に使ったごま油の匂いがまだ残る漂着教室にはお客さん。来てくれてありがとう。

■訪問は二件。やっぱりみんな寒くなっていると思うらしい。暖かそうな長袖に衣替えしていたり、暖房をつけていたりと変化がある。

■いじめによる自殺のニュースのこと。滝川・福岡両件において、学校や行政の業務の邪魔になるようなやり方で抗議をすることも、担任・教委の担当者を中傷することも、傍観者でしかない人がそれを行うことを正当化できる理由は見あたらない。傍観者の内に存する怒りや憎しみ、批判は、報道に基づく想像でしかないことを自覚せねばならない。その感情や思考は、当事者でない限りは自己解決すべきものであるはずだ。しかし、傍観者にしかできないことは依然として存在する。それは、自分が当事者となってそのような感情や思考をより直接的に経験するような不幸な事が起こらないように、そうした兆候があった時にどうすれば解決に向かえるか今の内に冷静に考えることだ。いざ事が起こったときに冷静になることは難しいだろうから。

■それにしても、こんなに苛烈な批判が来るぞという前例を作れば作るほど、そういったことを隠そうとする組織(人でないことに注意)が増えるだろうことを学べると思うのだが。