無責任じゃなかった

■提出書類のたぐいをガシガシ片づける。漂流教室の分とフリースクールネットの分とふたつあるのが助かっている。ひとつに集中するとあっというまに飽きるので、とっかえひっかえやっている。進捗状況がわからなくなるのが難点といえば難点か。

■BSで「ニッポン無責任時代」を観た。クレイジー・キャッツの歌だけは知っていて（こつこつやる奴はごくろうさん！）、勝手なイメージを持っていたが、ドライで個人主義なだけで案外「無責任」じゃなかった。むしろ、与えられた仕事をこなすため、相手をよく観察し、ときに手練手管で籠絡し、空気を読んで立ち回る。身だしなみはあくまでクール。「人生に大事なものはタイミングにC調に無責任」とうそぶくが、タイミングとC調って、いわゆる「コミュニケーション能力」だよね。

ニッポン無責任時代

■処世術に長けた主人公が組織のためではなく、ひたすら自分のためにその力を使う。この映画をいまの若い人はどう観るんだろう。もしかして平均（たいらひとし）はもう普通にいるのかも。そんなことを考えた。案外、サイコパスとか呼ばれちゃうのかもしれないな。いや、でもあの世間の善悪にとらわれない姿はむしろハードボイルドだよね。