漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

報酬があるとモチベーションが下がる

■「みんはや」は俺もやっている。先月の宴会に来た中学生から教えてもらった。答はわかるんだけど、入力で間違うのが弱点。もっと落ち着かねば(小学生のころからの課題)。

■もうひとつ、懸賞つきのクロスワードパズルのアプリもやっている。はじめは少しだけ空いた時間の暇つぶしにとダウンロードした。懸賞はもともとおまけ扱い。どうせ解くなら、ついでに応募もしてなにか当たればラッキーくらいの気持ちだったのが、いつのまにか主客逆転した。

■解きだせば面白い。通常のクロスワードのほかに漢字と英単語のクロスもある。毎日数問ずつ解いて、ポイントもたまったので、いろんな賞品に応募した。それが1月のことで、結果はすべて外れ。今度こそと2月も”がんばって”ポイントをため応募したが、ことごとく落選した。

■そんなに簡単に当たるものじゃない。全国から何千人と応募しているのだ。当たらなくて当然と頭では理解していても、外れてばかりだと心がざわつく。問題を解いているだけで楽しかったはずが、こんなに外れて、なんの見返りもないんじゃやったって意味がないなんて考えだす。

■「報酬を意識したせいでモチベーションが下がる」。これってほかのことでもありそうです。わかりやすい例だと、勉強したらゲームを買ってあげるとか。はじめはゲーム欲しさに勉強するかもしれませんが、すぐに逆転して、「ゲームを買ってくれないなら勉強しない」となる。さらに進むと「勉強するくらいならゲームなんていらない」になる。外発的な動機付けをすると内発的動機付けが低下するというのはこういうことかと身をもって学んでおります。しかも、俺の場合、まだ手にしていない報酬がきっかけだからね。状況は最初となにも変わっていないのに、「見返りがない」なんて考えている。しかもたった二ヶ月で。おそろしい。

■おそろしいといえば、今日から3月ですってよ。ウソだろ。そんなの信じないぜ。