漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

親等の勉強

■訪問三件。ちょっと寒い。

■今日の訪問はいずれも中三。進路についてや修学旅行のことなどを聞くことの多い曜日だ。進路について今日聞いた話。僻地の高校が札幌の不登校の子供を受け入れることで入学者の減少をくい止めるという動きがあるらしい。寮・下宿生活ができる人に限定されるかもしれないが、家族との関係に困難を感じている人には結構いいかもしれない。

■学校からもらった公民のプリントを解いているのを隣りから覗いたら、親等についての勉強だった。「タラちゃんはカツオから見て何親等離れているか」みたいなことを勉強しているわけだが、教科書や資料集を見ても、今はそれについての解説って載ってないんですね。教師の手作りプリントだけに載っている。教科書の流れがどうなっているかというと、核家族や夫婦のみの家庭が増加しているという現代社会の特徴について学ぶ単元でこれについて学習するのです。詳しくいうと、家族と親族について勉強すると民法での定義が出てくるので親等について学ぶという仕掛けになっている。なるほど、これじゃ親等についての学習がおまけになるのもさもありなん。でも、プリントを一生懸命やっている子供を見ていたら、教科書を頼りにできない教師の姿がなんとなく浮かんできて、「お疲れさまです」という感じになりました。