漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

お金という暴力

■いまさらFate/Grand Orderという携帯ゲームにハマっております。史実の人物や伝説の偉人、はては神話の神様をサーヴァント(つまり召使)として召喚し、敵と戦わせるという歴史大好きな私にはわりと楽しめるゲームであります。だがこのサーヴァント達は必ずしも史実に基づいて作られてるわけではなくあくまで二次創作なので、色々とキャラがぶっとんでておもしろい。

■例えばフローレンス・ナイチンゲール。史実ではイギリス軍の従軍看護師としてクリミア戦争に参加。後に「クリミアの天使」と呼ばれ近代看護学の基礎を築いたお方。だがこのFGOではあくまで「敵」と戦うゲームなので本来ナイチンゲールの出番はない。ところがどっこい。このゲームのナイチンゲールはなんと、手榴弾を相手にぶつけたり銃を撃ったり、あげくは野戦病院のベッドを相手に投げつけたりとやりたい放題。一応味方を治療とかしてくれるのですがほぼ看護師要素なし。

■そんなぶっとんだサーヴァントが多いわけですが、召喚するためには特殊な石が必要になります。その石を手っ取り早く手に入れる方法が「課金」。つまり円を払って石を買うという、何年か前には親の知らぬ間に子どもが何十万といつのまにか使ってしまったと言って社会問題にもなっていました。

■このビジネス方式は日本では相変わらず変わっていません。私もこのゲームでいくらかお金を使いましたが、正直いって気持ちのいいものではありません。お金を使ったとしても欲しいものが手に入るとは限らない「ガチャ」方式はいい加減見直してほしいものであります。ちなみに欧州ベルギーではこの方式を「賭博」と認定して違法となっています。日本でも違法とまではいかないにしろ何かしら対策を促してほしいものであります。

■今日の一曲はまたエレファントカシマシエレカシブームであります。お金をかけてもほしいものが手に入らなかった時は必ずこの曲を思い浮かべます。エレファントカシマシで「化ケモノ青年」。「悪魔の慟哭。こっちへおいでよ」


エレファントカシマシ「化ケモノ青年」