■新生キング・クリムゾンはドラマーが3人いる。加えてギター2名、ベース1名、キーボード1名、サックス1名の8人体制。三人官女に五人囃子かと、正直、ちょっと斜にかまえて見ていた。だが間違っていた。いまのキング・クリムゾンはこれまで聴いたなかで一番すごい。圧倒的だった。
■高校で買った英語の辞書が「Progressive」。意味を調べたら「進歩的」とあった。その後、その名を冠したロックのジャンルがあると知った。この日のキング・クリムゾンはまさにプログレッシブ・ロックだった。常に進歩している。
■圧巻は「starless」。それまでただ照明があたっているだけの味も素っ気もないステージが、この曲だけ深紅に染まった。上の動画はキーボードがいないころのものだけど、凄さは充分伝わると思う。
■それにしても、1969年にイギリスでデビューしたバンドを50年後に札幌で観ることができるなんて。長生きはするもんだ。(12/3夕)