■中島体育センター無きあと、新たな「北の聖地」としてプロレスファンに親しまれたテイセンホールが取り壊されることになった。6月30日、テイセン最後のプロレス興行となる大日本プロレスの大会へ行ってきた。
■ひさしぶりに観るプロレスは面白かった。声援を送りブーイングを飛ばし、拳を突き上げ、ストンピングはしなかったが、手が痛くなるくらい拍手した。64歳の天龍、73歳のグレート小鹿がリング上で戦い、引退した小橋建太もトークショーで参戦した。でもね。
■充分満足したはずなんだけど、たった一回の興行で判断するのは間違いだとも思うんだけど、まして自分でやってみたこともないんだけど、大日本のレスラーってあんなにプロレス下手だったっけ。
■ロープワークもない、飛び技もない。関節技は攻める箇所がばらばら。フォールは形だけで体重が乗ってない。投げ技も少ない。あっても腰の入っていないボディスラムで、かわりにしつこいほど繰り返されるのがチョップとキック。道場で練習してないから? ひとりでもトレーニングできる技ばかりが目立った。
■投げたあとどうしようか迷っていることも多かった。ボディスラムからのサッカーボールキックにどうしてそんなに時間をかけるのか。コーナーポストに振ったあと、反対のコーナーへ走るのはなぜ? リングの対角線を一往復半して説得力が増す技はない。目測をあやまった技も多かった。あきらかにスタミナ不足。
■そういうぐだぐだもある意味プロレスっぽいのだが、最初から最後までそんな感じだと、さすがに興ざめする。ニアロープでダウンを奪った天龍が、相手のロープ側の腕と足をおさえてフォールしたときはさすがと感心した。でも、そんなレベルってどうなの。楽しかっただけに、がっかりさ加減も大きいのでした。
■しかし、テイセンもなくなっちゃって、札幌はこれからどこでプロレスするのかな。オペラハウスより常設のプロレス会場がある街になってほしい。そうだ! キングムーはどうかな。異形の外観もうさんくさくていいぞ。
■と、ついつい仕事に関係ないことばかり書いてしまいましたが、えー今日は、会議があるからと中学校へ行ったら来週の勘違いでした。仕方ないから帰ってきたら、学校にカバンを忘れてとんぼ返り。うっかりものの烙印を押された日でした。久しぶりに晴れた空の下をドライブできたから良しとするさ。