漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

学校の時間

■昨日、漂流教室を襲ったカナシイ出来事は山田くんが報告してくれるでしょう。

■相談支援パートナーとして気をつけていることのひとつに「時間」がある。学校はかなり時間が支配する場所だったりする。だから、それをちょっとずらす。授業時間に合わせない。提出物の締め切りを問わない。入試や卒業から逆算した対応をしない。

■もちろん、休日は暦通りだし、夏休みや冬休みもある。夜中に来るわけにもいかない。無視するのではなく、ずらす。学校の時間に合わせてしまえば、教師の対応に似る。それなら俺じゃなく教師で構わない。そもそも相手をしている別室登校の生徒、学校に来てない生徒が学校の時間からずれている。こちらもずれなきゃ子供と会えない。

■たいして派手なことをする必要はない。授業時間中に廊下を歩いていれば、今ならどこのクラスもドアを開けているからすぐ分かる。強く時間が支配する場所だからこそ、少しのずれでも「違う立場の人」になる。そこにコーヒーカップを持っていれば、あれはなんだ? ということになる(学校は時間のほかに、目的にも支配されているので)。違う立場と分かれば、システムに乗り切れない人も会いやすいかもしれない。

■もちろん、これには教師の協力が要る。時間のずれの効用を理解してもらう必要もある。今のところ上手くいっている。ありがたい。

■ところで、生徒、教師と違う時間で動いている人はほかにもいる。例えば用務員。例えば調理員。みんな学校のメンバーに変わりはないので、一緒に何かやるかーと、先週の土曜に飲みながら話してたのでした。次は先生方も交えて話そう。