漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

名人の効用

■ひきこもり名人・勝山実の密着取材がフジテレビのスーパーニュースで放送されたらしい。関東ローカルでこちらでは見られなかったのが残念。俺も酒盛り要員で参加していたのだが、そのシーンは丸々カットだったそうで、こちらも残念。

■ひきこもり名人の画期的だったところは「名人」を名乗ったことだろう、やっぱり。名人が現れたことで、ひきこもり当事者からひきこもりの「上がり」が提案された。上がりは大事なんだよ。先が分からないと人は不安になる。このまま進めば名人という上がりがある、というのはひとつの希望になる。

■ついでに、外に出るだの就労だの、よく言われる解決策はインチキということも明らかになった。だって仕方ないよね。名人がそう言ってるんだから。

■代わりに名人は自身の経験を話せと言う。ひきこもり資産だっけ。手許に本がないから正確なところは分からないけど、『安心ひきこもりライフ』に確かそんなことが書いてあった。当事者の経験からあるべき手立てを考える。実に当たり前のことだけど、なぜだかそうはなっていなかった。

■今朝の道新に「ひきこもりサポーター」養成の記事が出てたのもタイムリーだったね。俺もなれるのかサポーター。サポーター育成事業の運営委員として話したりしてしまったが。