漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

明日泣く

明日泣く

■仕事の後、映画を観にいった。「明日泣く」。原作は色川武大の短編小説。小説で新人賞をとったはいいが、その後泣かず飛ばずで博打に流れされる主人公と、ジャズピアニストを夢見ながら芽の出ない元同級生の女性と、映画の中の言葉を借りれば「路上を漂っている」ふたりの話。

■上映時間76分。ストーリーがどんどん展開する大雑把な映画だったが、かえってそれがよかった。色川武大の小説の人物は(恐らく本人も)いつもどこかギクシャクしている。世界との距離を掴みそこねて、余計なことまで考えて、結局傍観したり黙ってしまったりする。細部にこだわらなかった分、図らずもそんな臆病な感じが出ていた。

■町並みがいろいろ新しすぎる。時代設定はいつなんだとか、そのカメラワークは変だろう、とかいろいろ突っ込めるところはあったけど、そんなのは細かいこと。心中穏やかじゃないのに踏み込めない。仕方ないから黙って崩れる。そういう色川武大のカラーを感じられたらそれでいい。無頼じゃないんだよ。

■そうそう。勝手にしやがれのボーカルがジャズドラマー役で出ていた。札幌市北区北9条西3丁目タカノビルB1「蠍座」で、2/13(月)まで。