漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

最近の漂着教室

■最近の漂着教室のこと。男子中学生三人と女子高生一人というのが定番。男子中学生三人は、ネット動画→PSPでモンハンか何か→ネット動画→モンハン…の無限ループ。女子高生はそれには絡めず、消しゴム版画をしたり、スタッフにかまってもらえるようちょっかい出したり、寝ていたり。

■思うに、それぞれが自分だけの時間を過ごすことに億劫になっている。どうも皆が根っからのもてなし体質なので、そこにいる人に何かを提供してしまう。それは話しかけることだったりゲームだったり、とにかく一緒に何かをしようということなのだが、惜しむらくは相手がどういう感じでいるかを無視しがちなのだ。だから、相手にとって不快になることをしてしまったり、逆に持ちかけられたときは自分の不快さを隠して付き合ったりしているようだ。

■相手のことを感じるためには、自分が一人で落ち着いて過ごす時間が必要だろう。自分で自分を大事にできる時間を過ごすことが、相手を尊重することに繋がる。ちょっとずつ、一人だけの時間を持とうとしている時も見受けられるが、まだまだかな。多分、時に人と衝突しながら、それを逆手に一人の時間を過ごしたりしながら、次第に気づいていくのだろう。

■というようなことを、こちらはこちらで仕事したり転がりながら、寄ってくる子と距離をとりながら考えているのであった。