漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

安心ベース、不安ベース

■陽がさせば暖かい漂着教室。ドアを開け放っても暖房点けなくても平気。

■「アーベルの会」の日記に栄花さんのことが書いてある。「不登校でも大丈夫」とは俺はやっぱり言えないけど、それは単に経験の差かもしれない。漂流教室を始めたときと比べたら、結構「大丈夫」な気持ちになっているし。あと30年くらい経ったら、大概のことはオーケーオーケーで済ましてそうな気もする。

■大事なのは、実際に大丈夫かどうかが問題なんじゃなく「安心」なんだろう。「大丈夫」と言われてホッとする。人心地つく。落ち着いて考えれば視野も広がる。今後を思う余裕も生まれる。

■反対に「不安」で押すやり方もある。全国に何十万人不登校の子がいる。そのうちの何十%はひきこもりになる。問題は複雑で“専門家”が関わらないと家族だけではどうしようもない。「不登校でも大丈夫」はまだ言えない俺ですが、こういう不安ベースのやり方は嫌いだな。

■不安ベースの特徴は大げさな文句で煽ること。煽って相手の余裕をなくすこと。それは相手のことも相手の人生のことも考えてないよね。団体紹介を読んでホッとしたか急かされたように感じたかがひとつの目安だぜ。

■漂着教室の利用者2名。送迎1件。これからミーティング。終了後に酒盛りするとボランティアスタッフのひとりから予告があった。