漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

補助輪

■昨日は星槎高校の卒業式に出てきた。一般参加者でちょろっと紛れ込むつもりが、なにを間違ったか来賓席に通されて大いに焦った。せめてネクタイくらい締めておけばよかった。おまけに卒業生が全員来賓席に一礼してから証書を取りに行くので、頭を上げたり下げたり、ゆっくりヘッドバンギングをしてるようなもんで、非常にくたびれた。みんな礼儀正しいな。無視してくれていいのに。

■今日は月例ミーティング。訪問を終えたボランティアスタッフがこれまでを総括して面白かった。行き始めのギクシャクした関係が、飼い犬を間に挟むことでちょっと変わった。そのうち犬が必要なくなって、スタッフ曰く「補助輪がなくても大丈夫と思える」関係に変わる。それは訪問自体にも当てはまって、メンタルフレンドという「補助輪」がなくても大丈夫と思えたから終了したのだろう。喩え話は好きじゃないが、これは分かりやすいから採用。

■後から振り返れば何故そんなことになってたのか分からない、ということはよくある。よくある、というより、成長ってそういうことだろう。出来るようになったら、出来なかったときのことは分からない。自転車でもかけ算でもそうだよね。覚えてるのは「きっかけ」だけで、だから伝えられるのも「きっかけ」だけなんじゃないかと思う。それを掴めるかも、やっぱりきっかけ次第なんだけど。

■ミーティング後、卒業スタッフへささやかながらお疲れ様&ありがとう飲み会。今年度限りのスタッフはまだいるはずだが、さて、どこまで財布が持つかな。早めに飲みに行くのが吉でしょう。