漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

入力方法の話

■GWも終盤に入り、訪問一件。三ヶ月くらいになり、そろそろ「どうしてこの人は来ているんだろうか」という思いが出てくる壁の時期に。昨日の日誌では相馬氏が「子供から自分へのリクエストには興味はあるが」と書いているが、この時期にはサービス心から出ていたリクエストなんかに気づきはじめるから、表面上リクエストは少なくなっていく。どういう感じでいるのかこちらは見ているよということを気づいてもらうことで、少し楽に過ごせるのだがなかなか難しいところでして。これは見守るとも違うんだよなぁ。

■子供の表記の話に絡んで、ローマ字入力が子供の中で多数派であることにA渡辺さんが触れている。ぼくがはじめてキーボードで日本語入力をしたのは、家にワープロが入ってきた中二の時。それ以前にパソコン(当時はマイコンと呼ばれていたが)のキーボードに触っていて、アルファベットの入力はある程度できていたが、日本語を入力するためにはキーボードにひらがなが書いてあるんだから仮名入力が当然だと考えてワープロをいじりだした。いちいち頭の中でひらがなをローマ字に変換して打つなんて、思考のスピードに入力が追いつかないのがもどかしすぎて嫌だった。ローマ字入力を教えようとするのは大人の都合であって、子供にキーボードを触らせたら、自然に仮名入力になるんじゃないのかなぁ。GW中に友人の家で三歳児くんがPCの子供用教材をいじっているのを見たけれど、マウスのクリック・ドラッグなんかの次にキーボードに進む時、ローマ字という段階を入れるのは学習の妨げになるんじゃないか。仮名入力のデメリットとして言われる、手を使う範囲が広くなるのは、ひらがな→ローマ字の脳内変換を物にするのにかかる時間よりも慣れるのにかかる時間は少ないと思う。