漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

いじめへの対応

■訪問三件、滝山君の送迎は「山籠もり中のためお休みします」というメールが入り中止。眉でも剃って籠もっているのだろうか。

■いじめられている・いた話しを聞くことも多々あるのだが、今日も聞いた。親御さんがいじめた方と話しをしたいから場を作ってくれないかと学校に聞いたところ、「呼び出すだけで犯人扱いになるからだめ」と言われたそうな。確実な証拠がなきゃ対処できないということなのだろうけれど、こういうことに対するスタンスを、はなから考え直した方がいいのではないか。どうも、犯人を見つけてやったことを反省させ、いじめている側を教育することが重要視されすぎている気がする。法廷じゃないんだから、やった/やらないの認定以前に両者の思いを調整する必要があるだろう。

■あと、これに関してこういう事例があったから止めるように言えないかと親御さんは学校に提案したそうだが、「生徒の間で探り合いが始まるから」ということで却下されたそうな。これも変な話しで、探り合ってもいいじゃないと思うのだ。それでお互いに「どうしてそうなるのかねぇ」「やめようや」「いや、だって…」などと話し合いが始まれば、それはいじめに対する意識の向上につながるじゃないか。これができないのは、そもそもオールオアナッスィングな態度をとるようにいつも大人が教育しているからに思える。「いじめはだめ」しか言えないのだ。子供の間でどんな会話がなされるかは思いもつかず、たくさんの意見を調整することに自信がないんだろうなぁ。でも、そんなことで、「自立した社会人」を作っていくことができるのかな?社会って、一致団結の前に、たくさんの意見を調整して認めあうことが必要だと思うのだけど。

日本シリーズの話し。井川くん、本当に一年間の集大成になりました。シーズン中とまったく同じ戦いっぷり、見ていてすがすがしいほどでした。同点に追いついた瞬間、「あ、次の回に打たれる」と思いました。案の定でした。とほほ…。