漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ゲーム三昧

■訪問四件。今日も今日とてゲームデー。ニンテンドーDS「きみのためなら死ねる」をやったり、ラグナロクオンラインをやっているのを見たり、デビルメイクライ3のラスボス戦を見たり、スターフォックス64を見たり。

不登校とゲームの関係は随分と悪いことを言われて久しいわけだが、訪問をしている時に家で過ごす子供と交流のきっかけになるのも又ゲームであり、時にはゲームをしながらその子供の性格や考え方がわかったりする。例えば、ある子供はドラクエのようなレベルを上げるゲームは嫌いだと話していた。その子曰く「レベルをあげるやつはそれだけで強くなるから面白くない。むしろ、自分自身の腕を鍛えないとクリアできないようなものが好きだ」と。この言葉で彼が夏の間にぼくを外に誘ってテニスやキャッチボールをしていたことにもつながりが生まれた。常々書いている気がするが、子供のことを知りたいなら彼らが接している世界にこちらから近寄らなくてはわからない。その努力を怠って、マスコミで喧伝される子供像にどっぷり浸かっている人の多いこと。主に言語情報だけで構築される世界を「ヴァーチャルな世界」というなら、そうした人たちこそ「ヴァーチャルリアリティに毒されて現実を知らない人」と言えるだろう。

■訪問の合間に一昨日の日誌に書いた調査研究の委託について市教委や児童相談所に協力を要請。引き受けてもらえた。今週種を播いて、来週刈り取りという感じ。文科省の審議会での審査を通ったとしたら、すごいことになりそうなメンツをそろえている途中です。