漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

悪童の記憶

高畠華宵

■午前中はセンターにてスタッフ待ち。英単語と漢字の問題集をパチパチつくりながら待っていたが、さすがにクリスマスじゃ誰も来ない。

■14時にセンターを出て、三岸好太郎美術館へ。来月末まで「大衆の心に生きた画家たち〜挿絵の黄金時代」と題した展覧会をやっている。木村荘八、石井鶴三、はたまた蕗谷虹児伊藤彦造。大正〜昭和にかけて小説や雑誌を彩った挿絵、口絵がずらりと並ぶ(上は高畠華宵馬賊の唄」)。現在のマンガ家へ与えた影響なども垣間見え、大変面白かった。そういう連綿と続く系譜がきっとあるはずで、誰かちゃんとまとめてくれないかしら。橋本治の『ひらがな日本美術史』辺りでやらないだろうか。

■ここ数日の名前の話で思い出したことが一つ。とても仲の良い従兄弟がいて、小さい頃はよく二人で遊んだ。向こうが一つ上だったが、どこでどうしてそうなったのか、「俺」「お前」と呼び合って、互いに名前を呼んだことがなかった。それでよく親戚にからかわれた憶えがある。実は未だに名前で呼んだことがない。

■その頃にしていた“遊び”を思い返すと、背筋が寒くなることがある。マンションの屋上からコーラの瓶を落としたり。他人の家に勝手に上がり込んだり。車に花火を仕掛けたり。何も事故を起こさずに幼年期を終えたのは、まったく運が良かったとしか言いようがない。そんな小学生、ろくな大人になんねえよと我がことながら思う。


※本日の脳内BGM:BABY BLUE!(HALCALI