■二年ほど続いた訪問が今日終わりました。向こうもいろいろ事情があって、こっちはこっちで思うところもあり、正確には終了ではなく再開時期未定の休止です。バンドの活動休止に似ている。
■実は訪問していたのは俺じゃなくボランティアスタッフ。俺は送迎していただけだが、二年も毎週毎週送り迎えしていれば、自分が訪問してるんじゃなくったって、我がことのような気がするのです。いや、ちょっと違うな。二年間、行き帰りの車のなかでボランティアスタッフから話を聞く。ボランティアスタッフの向こうに訪問先の子が見える。ふたり分ですよ。ふたりのこれまでが、走馬灯のように頭をよぎるのです。
■あんなこともあった、こんなこともあった。訪問が終わるのを待っているあいだ、あそこで過ごしてたなー、そんなことがぐるぐると。あ、違った。三人分だ。よく見たら俺の思い出も混じっている。
■この不思議な感覚は、なかなか伝えるのが難しい。さっき、これは! という喩えを思いついて、忘れないうちに記録しておこうと茂木さんに頼んで日誌を変わってもらったんだけど、書いているうちにきれいさっぱり忘れた。「あんなこと、こんなこと」と書いたところで「思い出のアルバム」を歌ってしまったのが敗因。