漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

マジシャンズチョイス

■こんにちは、ボランティアスタッフの高橋です。最近トランプマジックにハマっている所存です。種もしかけもないトランプから演技やテクニックで不思議に思わせるのってすごいなと思って。そのテクニックの中に「マジシャンズチョイス」と言うものがあります。これは「相手に選ばせたように見せて、実はこちら側でカードを選んでいる」というテクニックです。

■例をあげます。1〜6の数字が書かれたカードの中で、相手が選ぶであろう数字をあらかじめ予言して、紙に書いて封をしておくとします。ここでは「5」とします。

1〜6までのカードの中から4枚のカードを選んでください。
(1,3,4,5が選ばれたとします)
それでは、この1,3,4,5から2枚のカードを選んでください。
(1,3が選ばれたとします)
それでは、残った4と5のカードから1枚選んでください。
(5が選ばれたとします)
予言のカードは5です。

みたいな感じです。

■よーくみるとおかしいところがあります。それは「1、3」が選ばれたときです。そのときだけ残ったカードを選ばせています。つまりどのように相手が選んでも「5」が残るように話術で誘導できるのです。

■何かこれって普通の会話の中でもありそうな気がしました。会議の中で、議論したように見せて結論は決まっていてそこに持っていくとか、相手の話をうんうん聞いて共感したようにみせて、分からないように自分の意見を押し付けるとか。ずるっこがその辺に転がっている気がした話です。