漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

綱渡り

札幌市東区の生活困窮者の入居施設が火事になり11名が死亡した。まったく他人事じゃない。

■事故なんて誰だって起こしたくて起こすわけじゃない。防火設備を充実させたい。夜中の人員をもっと増やしたい。わかってはいるが金がないのだ。困っている利用者からはお金はとれない。といって行政の手厚い補助があるわけでもない。子供の貧困対策を寄付金でまかなおうとする政府と、「困ったら子ども食堂のおじさん、おばさんがいます」と手紙で他人事のようなことを述べる総理大臣のいる国だ。推して知るべし。それでも行政の仕組みからもれた人たちをなんとかサポートしようと、どこもぎりぎりのところで綱渡りしている。フリースクールだって、子ども食堂だって状況は一緒だ。いつ新聞に載ったっておかしくない。

■新聞には「施設火災犠牲相次ぐ」の見出し。主な施設火災として1987年から今回まで9件がピックアップされていた。社会の仕組みの問題だといい加減わかっているだろうに。

■ひさしぶりに天気がいい。17時ころ、西の空を見ると山際がぼんやりと明るい。陽が長くなった。まだまだ冬まっただ中だけどね。ボランティアスタッフから熱が出たという連絡ががんがん来る。インフルか。インフルなのか。