漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

化学の話

■こんにちは。ボランティアスタッフの下條です。最近暑いですね。大学は試験期間なので、暑い自宅よりもクーラーの効いた図書館のほうが快適に勉強ができています。今日のネタは漂流に全く関係ありませんが、ご了承ください。最近化学の勉強ばかりしているので化学の話です。

■みなさんは赤潮青潮ということばを聞いたことがありますか? 私の場合は名前は聞いたことがありましたが、どのようなものなのかは大学に入ってから知りました。

赤潮とは海水の富栄養化による植物プランクトンの異常増殖のことです。富栄養化というのは窒素やリンなど人間の生活排水なんかにも含まれているもので起きます。植物プランクトン有機物を分解する際、酸素を消費するので異常増殖すると溶存酸素の低下を招きます。よって魚介類の斃死などに繋がり漁業に影響がでるそうです。

青潮とは夏季に湾奥等の底層で形成された貧酸素水塊中で嫌気性細菌が優占し、硫化水素を発生させ硫黄酸化物などが海面を青色や緑白色にすることをいいます。青潮でも酸素が欠乏し、有害な硫化水素なども発生するので魚介類の斃死を招きます。また硫黄酸化物が発生するので周囲はとても臭いです。

■一括りで覚えていましたが、発生のメカニズムは全然違うんだなーということがわかりました。他にも淡水ではアオコや淡水赤潮、水の華など様々な現象が起こります。

■この夏、海などに遊びに行かれる方も多いかと思いますが、こういった現象にも目を向けてみると面白いのではないかなと思います。私も早く試験を終わらせて海へ行きたいです。ではでは。