■日曜日のNHKスペシャル「子どもの未来を救え〜貧困の連鎖を断ち切るために〜」を見た。単親家庭や生活保護世帯で育つ子供たちの現状を良くとらえていたと思う。子供の6人に一人が貧困状態という数字だけではなく、こういうルポから現状を感じると、案外自分の生活の近くに貧困があることに気づく。お金が足りないから食事を工夫しようだとか、今月は○○買うのを我慢しようだとか、ちょっとだけする我慢なら耐えられる。それがずっと、打開する展望が開けないまま続くとしたら、その時自分はどうなるか。子供はどう育つか。今回の番組はそれが想像できる扉を開いてくれたと思う。想像のつかないことは自分の遠くにあるのではなく、実はすぐ隣にあるものだ。なのに、見えないのが厄介だ。だから、漂流教室の露出もしなきゃね。
■番組の中で「子どもの貧困対策大綱」について述べられていて、次年度からは生活困窮者自立支援法の施行により、学習支援を含む対策が行われるとの解説があった。ただ、この四つの対策は自治体が任意で行えるとされている事業で、必須なのは相談支援事業なのだ。これがどういうことかというと、番組で挙げられていたような事業は任意だからやらなくてもいいということ。これまでは生活保護法の枠組みでやられていた学習支援事業が、ある県では四つともやらないという情報が既に入ってきている。北海道はどうなるのか。番組を見て危機感を抱いたみなさんは、自分の都道府県でどうなっているのか、注意しておくといい。
■そうだ。日曜日、屯田のジョイフルに行ったら、余市の社会福祉事務所の職員さんと会った。この人とは何故か知らないが、2、3か月に一回くらい偶然街のどこかで顔を合わせるのだ。そういう巡りあわせの人もいるのだなあ。