■札幌自由が丘学園演劇部の定期公演を観に、やまびこ座へ行ってきた。演目は「ゲルニカ」。第二次大戦下のスペインの都市、ゲルニカが舞台だ。
■登場人物は四人。全員が子供だ。そういう脚本なのか部員の数からそうしたのか分からないが、結果としてそれがよかった。戦争はいつも子供らと無関係に起きること。子供たちは世の中から切り離され、ただ結果だけを引き受けさせられる。その孤立感がよく出ていた。
■演技もよかった。そりゃ、こまかい改善点はある。でも、そんなことを吹き飛ばすパワーがあったね。うっかり涙ぐんでしまったし。
■漂流教室の利用者でも、高校に入ってから演劇を始めた人が何人もいる。漂着教室で台本読みあわせが流行ったときもあった。演劇をしてみたいという気持ちはどういうものなのかな。自分ではまるで思わないので興味ある。
■たとえば、感情表出の練習なのかなとか。フィクションなら思いっきり感情を出せるという理由もありそうだ。声もだね。相手を否定する以外で大声を出す機会なんてあんまりないし。ボードゲーム人気にもどこかで通ずるものがあるような気もしている。