■小学生の夏休みに空知の祖母宅へ一人で行った時に、夕食時に「みんなで食べるのがおいしいねえ」と言ってたのを覚えているよ、といとこがおれに話してくれたことがあった。その時の思い出といったら、寂しさまぎれに戦車のプラモを作ったこととマンガ(北斗の拳だった気がする)を読んでいたことくらいで、その他は覚えていなかったのだけれど、ご飯でほっとしたのだろう。多分、昔から自分は根っから誰かと食べるのが好きな傾向なんだろうし、FacebookやらTwitterにご飯の写真をアップするのも、それ故なんだろう。理由はよくわからないが。
■でも、長々生きていると、誰かと食べられない時だってあるし(一人暮らしなので、近年はむしろこっちの方が多い)、一人で食べるのが楽しい時だってある。北京の公園で一人でスイカ食べた時とかは楽しかったな。
■学齢期の人たちの食事というと、昔なら子供だけの夕食、今なら便所飯とかぼっち飯とかが話題になるけど、コミュニケーション力とか食育とかの価値判断抜きに、その食事がおいしいかどうかを世の中は語ろうとしない。食事というのは、優れて個人のものなのだから、一人ひとりがその時どきに、気楽においしく食べられていればいいのだよ。
■と思いながら、夜もご飯を作り、一人食べる。鶏むね肉のソテーが美味い。(10日)