■ボランティアスタッフの坂岡です。クリスマスイブですね。
■「クリスマス」という言葉には、どこか「ものがなしい」響きがある、と思います。クリスマスは肌寒い冬にあります。そして、一年の最後にあります。「今年一年、いろいろあったなあ」と、振り返る時期です。災害や不景気などの「世知辛い現実」が散々通り過ぎた後に、「楽しいクリスマス」がやってくるのです。このコントラストが、「クリスマス」の良さだと感じます。躁的な「空騒ぎ」ではなく、「物悲しさ」を内に含んでなお、「人生を楽しもう」という二重性です。
■クリスマス時期になると、「クリスマス中止」ネタがネット上で飛び交います。これは、自分の中の「やっかみ」を笑いへと転化したいい例なのでしょう。これも一興、と思います。ですが、自分のなかに「非リア充」な部分をまったく持たない人などいないのじゃないでしょうか。
■自分の情けない現実も含めて、「今年一年、大変なことも嫌なこともたくさんあった。失敗もたくさんした。でも、とりあえずなんとかここまで生きてこれたんだ。そんな自分をたまには労わってもいいじゃないか。今日くらいは、日常を忘れて、ほっと一息ついてもいいはずだ……」と、こんな気持ちになっていい日が、クリスマスなんじゃないかなあ、と僕は思います。