■午前中に送迎したスタッフは、今日が訪問の最終日で、この活動はいったいどういう意味があるんだろうと行き帰りの車中で話した。
■初めて訪問が終了したときにはうっかり涙をこぼした俺だが、さすがに今は泣かない。代わりに「そして僕は、途方に暮れる」が頭の中に流れる。誰にも言ったことはないけれど。
見慣れない服を着た 君がいま出て行った
髪型を整え テーブルの上もそのままに
■この置いていかれた感が、訪問の終わりを告げられたスタッフの気持ちに近い。こうなったらもうできることは、
ひとつ残らず君を 傷つけないものを
君の世界のすべてに すればいい
または、
君の選んだことだから きっと大丈夫さ
君が心に決めたことだから
と、応援するくらいしかない。そんであとは「途方に暮れる」。
■もう途方に暮れっぱなしで10年以上が過ぎた。でもボランティアスタッフには初めての経験だったりするので、そこは大事に扱いたい。訪問終了者の会を開こうかな。あとは利用者への聴き取りをしてみたい。