漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

余市行き

余市にある後志さぽーとネットきららで行われる、教育と福祉の学習会「青年期の支援を考える」に参加する日。じょぐらのラーメンか余市テラスのご飯をお昼に頂こうと、洗濯機を回しつつシャワーを浴びて上がって見ると、フローリングが水浸し。で、猫が神妙な顔をしている。排水中のホースにじゃれついて外したようだ。ぐわー、なんということだなどと叫びながら、家中のタオルと雑巾で拭き掃除。おかげで床はきれいになったが、お昼は食べられなかった。

■講師は教育大釧路校の二宮信一さん。様々な事例を経て、二宮さんが到達した関わり方は「『いま、ここで』の延長線上にしか、未来は開かれない」と考える関わり方だった。このためには、子供の生活する姿や学習する姿に切り込んでいく視点が必要であるという話しがあり、例として、18歳のLDを持った少年が一人暮らしするサポートをしたエピソードが語られた。「食べる・住む・着る・余暇を過ごす」といった、生活の様々な場面でのスキルを彼の感覚に合わせて獲得していく話は、漂着教室に来る子供らとの関わりを思い出し、しっくり来た。そして、この延長線上に就労があるというのも、もっともだと思う。

■青年期の発達障害の人が学校生活から社会参加していくシステムを作るためには、関係者が地域の人間関係を豊かにし、つなげる役割を持つこと/地域ごとのデザインを、地域の人々と作ることが必要である、というのが二宮さんのまとめだった。余市で行われる事業がそうなるようにしようと思う。

■終了後、アウ・クル事務局の宇野さん宅に遊びに行き、一杯やってから帰宅。