漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

見栄と色

■どうやって漢字を覚えたの、と訊かれる。俺も漢字は苦手だったのだ。テストではいつも苦労していた。それがそうでもなくなったのは、前にも書いたかもしれないが、高校に入ってからだ。きっかけはふたつあって、ひとつは編集局、新聞局で書いていた雑記帳のおかげ。漢字をいっぱい使うと頭がよさそうな気がして、普段使わないような字も漢字で書いた。もうひとつは、女の子に漢字を訊かれて答えられなかった悔しさから。早い話が見栄と色だ。

■「学ぶ動機」なんてことを今更ながらに考えているわけだけど、将来の夢とか備えとかそんな曖昧なことより、初めの初めは個別の人間関係だと思うんだよな。学校だって女の子に会いに行ってたようなもんだし。その辺、今でもあまり変わってなくて、歯科衛生士がかわいいから歯医者に行くとか、店員がかわいいから居酒屋に行くとか、そういうことあるよね、と話してたら、篠村くんに「それ分かんねーな」と一蹴された。

■個別の関係が基本になると考える一方で、マンツーマンで教わるのは実は大変なんじゃないか、という思いもあり、「学び」とは大変なもんだなと改めて思うのでした。簡単に「教育」から「学習」へとか言えねーな。

■漂着教室の窓から見えるところにカラスが巣をつくっている。卵が孵るのが楽しみだ。双眼鏡持って来ようかな。カラスの雛にも刷り込みって出来るのかな。