漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

映画を観れた

目つきの悪い猫

■通りすがりの店先にいた目つきの悪い猫。

■昨日、うまく時間が空いて、観たいと言ってた映画に行くことが出来た。「パサジェルカ」というポーランドの映画だ。

アウシュビッツの看守だった元女性将校の回想が物語の中心となる。加害者側が主人公だ。自分はやれるだけのことはやった。逆らえなかった。仕方なかった。それらの言葉は本当か、と映画は問いかける。そういう仕掛けになっている。そういう映画を、ナチスドイツに侵攻されたポーランドの監督がつくった、というのが興味深い。将校の回想は、ポーランド人への問いなのではないか。被害者になることで思考を止めてないか。お前はあの戦争で何をした。または何をしなかった。お前だって加害者じゃないのか。それは全世界へ広がる問いだし、現在にも通ずる問いだ。

■作成途中で監督が死んで、3分の1ほどはスチール写真とナレーションで構成されている。ラストも撮ってないから結末は不明だ。その唐突な終わりがかえって効果的に思える。

■興奮して眠りについたのに、その夜見た夢はニコール・キッドマンが「Nikol」というブランドを立ち上げ、自らデザインしたブーツを販売する、というものだった。恐らく、「パサジェルカ」で囚人役だったチェピェレフスカが美人だったのと、帰りに寄った古着屋で見たブーツがかっこよかったからだと思われる。まったく即物的だ。

■新年度になって、訪問や送迎のスケジュールが結構変わる。間違えないようにしないと。最近、ほんと物忘れが激しいからな。