漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

試みの地平線

アルテピアッツァ

■土曜の学習会でひとつ気に入った言葉がある。問題の「解決」とは、問題に対して「効果的に対処するための方法を見つける各個人の試みの過程」なんだそうだ。「試みの過程」だよ。結果じゃなくて試み、の過程。トライしてること自体が解決なのだ、と。

■これを「挑戦することに価値がある」というような言葉にすると、途端に安っぽくなる。言ってることはもっと絶望的で、「試みの過程」が解決ならば、問題自体はなくならないってことだ。生きてる限り問題は続く。ボブ・ディランじゃないが「生きることは騒ぎ」なのだ。そうと分かって試み続けるのは、それはそれで結構大変なことだ。

■問題解決に大事なのは、「適切」ではなく「柔軟で多様」な思考、という説明もあった。講師はこれを「最も変化に適応できる種が生き残る」というダーウィンの言葉を用いて説明したが、変化に適応しやすい種は、昆虫のように世代交代の早い生き物だ。短期間に様々な個体が生まれ、環境変化に合った一部が生き残る。これを思考に置き換えると、とにかくいろいろやってみる、ということになる。やっぱり動くしかないらしい。

■とゆーようなことを書けば書くほど、自己啓発本みたいな胡散臭い感じになるのでお終い。「試みの過程」が気に入ったという話さ。あ、「各個人の」というところもいいよね。


■昨日はアルテピアッツァ美唄森山大道写真展へ行き、大通公園オータムフェストへ行った。晴れていい天気だったのが、一転、今日は雨。かえって気持ちが切り替わって、一週間のスタートにはちょうどいい。日付、9/29だと間違えてたけど。半額だと思って自遊空間に行って金額見てショック受けたけど。