漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

まじめに仕事中

招布

■ひとつのフリースクールが見られる子供の数はたかが知れている。適応指導教室、相談指導学級であってもそれは変わらない。学校に行ってない子供の人数に比べ、サポート施設が対応できる子の数はあまりに少ない。最も不登校の子供と接点があり、包括的にサポートできるのは、やはり学校ということになる。ただ、その「サポート」が学校復帰に限らないところがミソなんだけど。

■「漂流教室」を始めたのは、不登校の中でも、特に見えない現象を見ようとした結果だ。それが訪問というスタイルに繋がっているのだが、情報の届かないところ、届いても求めないところもあって、見えないものを見ようと照らせたのはほんの少しだ。見えないものを見たいなら、一番いいのは教師になることじゃないかとたまに思う。思うだけで、何をするという予定は今のところないんだけど。今の仕事でまだまだやれること、やってないこといっぱいだしな。やろうっと。

■「漂着教室」入口に怪しいアイテムが追加。江戸時代より続く老舗の染物屋が作った「まじめに仕事中」招布。友人からもらったのだが、実際に下げたところを見て、寄越した本人が「すごく悪い事務所っぽい。子供が出入りしちゃだめそう」と言ったくらい怪しい。でも気に入ったから掛けておく。

■いつもは運動の水曜日だが、今日は山田と諸々の打ち合わせ。主に9/24(日)の「漂着会議」について。ということは、10月に予定しているイベントについて。会議の告知が急で申し訳なかったけれど、参加していただけると嬉しいな。

■訪問は1件休みで1件のみ。部屋に入るなり、座るのも惜しんで喋りだす。ゲームのことマンガのこと普段の生活のこと余り大声で言えないこと。話したいことがたくさんあるんだな。内容にとらわれると面倒になったり心配になったりするが、行為に着目すれば、また違った見方が可能になる。

■台風接近で風は強いが雨は降らず。むしろ雲が風できれいに飛ばされて、太陽まぶしい晴天に。おまけに台風が南の空気を連れてきて、気温の高い日だった。明日からは平年並みになるらしい。