漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

夢の話

■訪問五件の日。内二件お休み。おーい、元気かぁ?

■スタッフの黒田くんから、就職が決まったとメールがくる。来月から働き出すということでちょっと急だが、火曜日の訪問先に事情説明しに行く。

■夢の話。自分は高校生で、忘れ物を取りに学校に戻ろうとしている。夢の中で自分は空を飛ぶことができる能力と外国語をすぐに覚えられる能力を持っている。早く取りに行こうと思い、高校の前の道からポーンと飛び上がって着地しようとすると、先生や友人達が不審な目でこちらを見て「ちょっと待て」と自分が校内に入らないように制止する。そんなこと言われても忘れ物を取らねばならないだろう、と思い屋上に行っても屋上の扉に錠を掛けられた。仕方なくとりあえず下に戻ると同級生の女の子が「こっちで入れるよ」と扉を開けてくれたので、ホッとして入った。

■クラスで忘れ物を取ると、保健の先生に校長室に来るように言われた。なんでだべ、といぶかしく思いながら行くと、校長と保健の先生が待っていた。校長が話すには、ぼくの持っている能力というのは、他の人に混乱を招くようなものであるらしい。で、どうやらぼくのような能力を持った人は全国的にたくさんいて、今そういう人たちをどうするのか話し合っているところであり、しばらく学校には来ないでもらいたい、というような事を言ってくる。しかし、ぼくは学校が好きであり、勉強もしたいし、友達にも会いたい。これから後も通いたいという旨を伝えると、一生懸命「それはできないんだよ」と説得しようとしてくる。自分がそれまで自然に楽しみながらいた場所にこれから行けないということが、ぼくにはとても悲しく思えてきて、涙ながらにこちらも何とか説得しようとする。校長たちは何とかぼくを傷つけまいとしているが交渉の余地は無いという目をして「わかってくれ」と言ってくる。仕舞いには母親も登場してぼくの説得にあたる。

■というところで、あまりに気持ち悪くなり目覚めた。目覚めてみると、自分は何の能力も無いいつもの自分だ。夢の中では特別な人だからということで学校から排除されたが、目覚めた自分は夢の中の校長たちと同じ立場の人だ。最近、発達障害がどうしたこうしたと考えていた自分だが、実際にそういうことを言われ、周りの人の自分への接し方が変化していく中で、どんな心持ちになるのかを、夢に教えられた感じだった。