漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

褒めるな危険

■一昨日の日誌では山田が怖かったなどと書いたが、そういえば俺も「子供は柔軟な発想をする、なんてのは眉唾だ」とやらかしていたことを思い出した。

■少し前、ダルビッシュがキャンプ先でタバコを吸いながらパチンコをしてたとかで叩かれていた。それが俺にはよくわからない。まだ籍が高校にあるだけで(それだって高校の都合だろう)、彼はもうプロ野球選手である。だから学校に行かずキャンプに参加している。中卒高卒で就職して、そこで酒タバコを覚えた、という話は普通にある。おおっぴらにとは言わないが、黙認されていることなはずだ。

ダルビッシュは思い上がっている。そういう声も聞いた。だとしても、彼がひとり勝手に思い上がったわけではあるまい。その前、頼まれもしないのにチヤホヤした(しかも多分に野球以外のことを持ち出して)のは誰か。彼を叩いたのと同じ世間である。

■「持ち上げる人」は一方で「引きずり下ろす人」だと俺は思っている。褒める人はけなす人である。平気で子供の素晴らしさを称える人は、何か事あれば一転、平気で子供を叩くだろうと俺は疑っている。子供の発想は柔軟、子供は真実を見抜く、子供の目は純粋、その類を口にする人には用心してかかることにしている。ボランティアスタッフにも構えて褒めるなと伝えてある。将来けなさぬためである。

■午前中は石狩「りんくる」にてバドミントン、卓球など。今年度最後のりんくる活動である。その後、自由が丘学園にて、今月16日の上田市長との会談について亀貝さんと打ち合わせ。フリースクールの存在意義は奈辺に、という話になる。フリースクールが教育の一環を担っていることだけは間違いないのだが、その間違いない部分からもう一度掘り返してみた方がいいかもしれない。

■訪問は夕方から2件。どこも風邪が流行っているようだ。学級閉鎖、学年閉鎖も多いらしい。明日からまた天気が崩れるそうで、みなさん御自愛を。

山田玲司『ONE ON ONE〜絶望に効くクスリ』は最近調子を落としているように見える。話を聞きすぎて消化できてないんじゃないか。大丈夫か。「週刊ヤングサンデー」のサイトで「話を聞いてみたい人」を募集しているのだが、「俺のところに来い」なんて書いてみたいもんだぜ。


本日の脳内BGM:STOP GIRL(THE STALIN)