漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

染太郎役です


■昨日のこと。飯でも食おうと店に入ったら、近くの席で、小学校低学年くらいか、男の子が手品の練習をしていた。不器用な様子が面白かったので、俺も2つ3つ簡単な手品を教えたりして一緒に遊んでいたら、その子の妹がトランプを持ってやってきた。こちらは幼稚園にも入ってないだろう。手品がどういうものなのかもわかってないに違いない。それが、表も裏もごっちゃになったトランプの束をシャッフルする代わりにぽんぽんと叩いて、「一枚引いてください」と言う。見よう見まねで挑んだ手品。その先は左のマンガで。

■「と・ざ・ん」の渡邊さんから頼まれていた名刺のデザインがようやく決まる。作業するうち、うちの名刺の図案もなんとなく固まってきた。事務所の移転が決まればどのみち作り直さなくちゃならないし、心機一転、バシッとしたデザインにしよう。

■夜はもらいもののカレーペーストでグリーンカレーを作る。辛い。でもうまい。食べながら、「口」に二画足して別の漢字を27文字作れ、という問題に頭を悩ます。ハングルもどきの文字ばかり出来る。30分ほどかかって、やっと全部解いた。「ブレインネットまなびや」からの出題。

長崎県教委の調査。“問題”な結果を取り上げたいなら、どうせなら6番目の設問だろう。「人を傷つけたり、殺したりしたとき、どのような罰を受けるか、法律や制度について知っていますか」。この問いに47.3%が「いいえ」と答えている(中学2年生のみの調査)。罪と罰に対するガイダンスがちゃんと行われていない、ということだろう。子供たちが少年法を逆手にとっている、というような報道は眉に唾をつける必要がありそうだ。むしろ、罪と罰へのガイダンスをなおざりにしているから、いい加減な理解で少年法を逆手に取った“つもり”の子供たちが犯罪に走る、という理屈が成り立つ。また、犯罪とその結果受ける罰についての知識がない以上、「厳罰化」は意味をなさない。

■どういうわけだか、子供についてのことはすぐに、倫理や道徳といった抽象的な方向へ向かうクセがある。「こころのノート」がその典型だ。それはそれであって構わないが、「命の大切さ」や倫理道徳なんてあやふやな話ではなく、具体的な知識を授ける、例えば犯罪に伴うリスクを教えるのが「教育」ということでしょ。

■来週はいよいよ講演会だ。山田は今ごろ必死でレジュメに取り組んでいるに違いない。山田がレジュメを作り、山田が喋り。で、俺のポジションは何なんだろう。これでギャラは同じです。違った。山分けです。