漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

さらにぼんやり

■ものすごくひさしぶりに『ちびまる子ちゃん』を見た。20年ぶりくらい? 前は気にしたことがなかったが、お母さんはまる子の姉を「おねえちゃん」と呼ぶんだね。もちろんまる子も「おねえちゃん」と呼ぶ。清水義範がエッセイで「日本人はその場にいる一番小さい人にあわせて関係を名乗る」と書いていたが、確かにそのルールが適用されている。

■一方、『サザエさん』ではサザエもカツオもワカメもみな名前で呼ばれる。清水義範ルールに沿えば一番小さい構成員はタラちゃんなので、波平は「おじいちゃん」と呼ばれるべきだが「父さん」だ。でも波平はフネを「母さん」と呼ぶから、人間関係の中心はサザエにあるのがわかる。まあ、主人公が中心にいるのは当たり前なので、いちいち取り上げることでもないのだが、なんとなく気になった。『サザエさん』ってやっぱり根は大人の読み物なところがあるように思うんだよな。あと、一番小さい構成員にあわせて関係を名乗るのは学校もそうだね。

■ネコを飼った経験のある人はわかると思うが、なにか新しいものを家に持ち込むと、ネコが必ずチェックしに来る。ハムスターでもフェレットでも、部屋に話すと、ぐるっと一周してなにかを確認している。なにを見て回ってるんだろうと思っていたけど、俺も用もないのにしょっちゅう本屋によっては、ぐるっと店内を巡回していた。えらいものでしょっちゅう通っていると探さなくても新刊の方から目に飛び込んでくる。そこだけ昨日の記憶と違うのだ。

■ネコの見回りもきっと同じなんだろう。そんなことをぼんやり考えている日曜日。