漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

総会続き

■朝6時半に起きて東京へ。フリースクール全国ネットワークの総会に出てきた。相変わらず全国ネットの年間の仕事量はすごい。みなほかのフリースクールとかけ持ちだろうに、身体は大丈夫なのか。それで経済基盤は脆弱なんだから泣きたくなるだろう。事業収入の見込めないネットワーク事業は会費が頼みの綱で、そこをもっとしっかりさせたいと会費制度見直しが議題にあがった。北海道フリースクール等ネットワークはどうしよう。

■その後、官民連携事例の学習会。大阪市は2004年から教育センターの役割のうち通所部分だけ民間に委託している。市内11か所で一ヶ所あたりの委託費が年額600万円。「政策提案協働事業」という制度をつかって親の会を起こした例もあった。一方で、そのような委託事業に企業の参入が増えている。たとえばdocomo家庭教師のトライ。何度かここにも書いたクラスジャパンもそうだ。自分たちの活動の価値をどう見せるか。分析し、言語化できないと今後、生き残っていくのは難しい。

■そうそう。横浜市適応指導教室の目的から「学校復帰」の言葉を削ったそうだ。教育機会確保法の影響だろう。それを聞いたときは「へーっ」と感心したのだが、あらためて考えると適応指導教室自体はそのままあるわけで、「学校へ行かないならここに行け」というメッセージはなにも変わっていない。まあ、それでも根拠となる条文が変われば中身も次第に変わっていくのかな。なんとなくモヤモヤしている。

■夜は福岡や千葉、大阪のフリースクールスタッフと飲む。酔って気づかなかったが、ポケットに入れていたスマホが勝手に押ささった(北海道弁)ようで、履歴を見たらあちこちに電話がかかっていた。ごめんなさい…。(6/25夕)