■エールアライブの後、さっぽろ自由学校「遊」で行われた講座「子どもの貧困を考える2」に行ってきた。「貧困の連鎖を断ち切るためには」というサブタイトルで、札幌市子ども未来局の職員と北海道・札幌の子供の貧困についてのアンケート調査を行った北大の松本先生、当事者二人の話を聞いて、参加者とも考えていくというもの。
■アンケート調査は今後更に分析をして、11月からシリーズで講演予定とのこと。これはいかねばなるまい。
■会場とのやりとりで良かったものは、札幌市が行う会議をもっと傍聴できるように宣伝してほしい/子供の貧困が学校教師に知られていないので研修で取り上げてほしい、というあたり。こうした情報公開はどんどんやらねば。
■「子供の貧困、ということで問題の幅を狭めていないか」という質問に対する松本さんの回答が良かった。元々、貧困を取り上げると世帯収入の問題になってしまう状況があり、90年代などでは教組で話すと子供を差別するのかと否定的に捉える発言まであったという。そのように問題を狭めようというのではなく、「貧困」という言葉だけでは漏れてしまうものを可視化するために敢えて「子供の」をつけて研究を始めたという。だから、問題の全体像を常に意識する必要のある危なっかしい言葉なのだと言っていた。これはとても頷けた。ある事柄を考える時に漏れているものを見えるようにするための方便に囚われて、全体を見失うことは避けねばならない。(火曜日)