漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

健康で文化的な最低限度の生活

■訪問をしてから猫の病院に。糖尿病キャットのもみじちゃんは、お医者さんからは「こんなに安定している糖尿病の猫は見たことがない」と言われるような、良いんだか悪いんだかわからない猫だ。今回もばっちりの健康状態で「長生きしろよ、ばばあ」と毒蝮三太夫のようになる。

■午後、iPhoneのケーブルを買いに行くついでに見ようと思っていた、反貧困ネット主催の柏木ハルコさんのトークショーに行った。

後志の事業を始めたあたりから生活保護などの社会福祉について考えることが多くなっていたが、それはちょうど漂流教室を始めたのと同じように、自分が全然学んだこともないようなことに関わる体験だった。「健康で文化的な最低限度の生活」を描いている柏木さんも、東日本大震災をきっかけにそれまでの作品と違う社会とのつながりを考えて、二年の取材を元に描き始めたという。やっていることはまったく違うけれど、なんとなく通じるものがあるように思いながら話を聞いていた。柏木さんを招いた北大の松本先生が「今日は漫画の話をしたくて」とトークショーを進行したのはとても良かった。その人なりの社会との繋がり方があることを大事にしてくれているなと思った。

トークショーだけで帰ろうかと思っていたら、その場にいた知り合いに懇親会に誘われ、更に打ち上げの飲み会にも行くことができた。柏木さんと担当の編集の人と主に漫画トークができてすごくうれしかった。現役漫画家と漫画について話し合えるなんて、そうそうないからな。また話す機会があるといいな。(日曜日)