漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ファックスの復活を

■すっきり晴れた札幌。気温もぐんぐん上がり、27℃までいった。明日は30℃まで上がるらしい。でも部屋の中はまだ涼しい。眠気が…。

■ファックスって便利だよな、と相談ごとを聞いていて思うことがある。たとえば子供が学校へ行っていない。今日は休むと連絡せねばならない。毎日のことだから電話をするにも気が重い、なんて話が出る。そんなときファックスなら、一方的に送ればそれで済む。
(もっといいのは、『行くときに連絡する』としちゃうことですね。そうしたらすることがひとつ減って、そのぶん心穏やかに朝を過ごすことができる)
■その逆もある。担任が家に電話をする。連絡事項もあるし、様子も知りたい。しかし、しょっちゅう電話をかけてはプレッシャーを与えるかもしれない。そんなときファックスなら、一方的に送って済む。ちょっとした一言、イラストを添えることもできる。

■思えば、漂流教室を始めたころは連絡手段としてまだファックスが普通に使われていた。2003年の全国のつどいでは、各地の世話人とファックスで原稿のやり取りをした記憶がある。それが次第にメールにとって代わり、そのメールも廃れ、ボランティアスタッフとの連絡はLINEの方が多い。一方的に送る点ではファックスもメール、LINEも同じだが、後者はどうしても返信がちらつく。ファックスの送りっぱなし感にはかなわない。

■そういやSTVラジオに「おきTEL君(おきてるくん)」というコーナーがあった。留守番電話にリスナーがメッセージを吹き込み、それがラジオに流れる。ああいうサービスを漂流教室でもしようか、と話してたこともあったな。

■ファックスどころか固定電話のある家が減ってきているが、ああいう「やり取りしなくてもいい連絡方法」は残しておいた方がいいんじゃないかな。ファックスの復活を。

■関係ないけど、苫小牧サポステの家守さんのブログが面白かったので紹介(↓)。
「問題はありがたい?」http://blog.livedoor.jp/roy4186/archives/44718464.html