漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

シンタの集いに出て感じたこと

■ボランティアスタッフの坂岡です。季節の変わり目で、油断してたらめっちゃ風邪をひいてしまいました。皆さんもお気を付けください。

■「シンタの集い」という北海道の「子ども若者支援」に携わる人たちが集う交流会に参加してきました。(旭川の「自然の家」で一泊二日。)感想を書いてほしい、という要望があったので、ちょっと書いてみます。

■1)意見をきいていると、「自由」で「頭の柔らかい」人たちが多い印象。世間一般で言われている「常識」的な価値観(「学力向上」とか「コミュニケーション能力」とか)に縛られてない、自分で考える人たちという気がした。そして、そういう人たちは世間では「少数派」な気がするので、一年に一度集まって、「遠いところで、自分と同じように頑張ってる人たちがいるんだなあ」と思えることは、たぶん力強いことなのだと思う。それぞれの現場で日々くりかえしやっていると、そこで見えている範囲しか見えないし、「遠いところで異領域だけど、同じようなことで悩んだり、がんばったりしてるんだ」「なるほど、こんなやり方があったんだ」と思えることは、視野も広がるし開放感があっていい気がする。場所がちょっと人里離れた「自然の家」なのもよかった(日々の喧騒を離れてる感じ)。

■2)ホットなテーマとして、「後継者問題」がすごく言われていた。せっかくいい実践をしていて、良い仕組みがあっても、それを引き継ぐ人たちをどうやって育成するか、ということが結構いろんなところで問題になっているらしい。もったいない話だと思う。

■3)今回、初参加だった人が四分の一ほどだったそうだ。結構多い。かくいう自分も初参加だったので、緊張した。同じく初参加の方や、顔見知りの人と同じ部屋だった(平野先生関連のイベントにちょくちょく顔を出しているため、知り合いもいる)ため、孤立感は感じなかった。でも、まったく知り合いがいない状態だったら、ちょっと寂しいこともあるかもなあ、という気もした。あと、僕は少人数で静かにのんびりやりたいタイプなので、宴会的な「みんなでワイワイやるノリ」に入っていくのが苦手で、そこはちょっときつかった(楽しかったけど)。ただ、「みんな」と仲良くなろうとする必要はないのかなと思った。一人か二人、「この人の考え方とかセンスはいいな」、「この人とは気が合うな」と思える人と出会えたら、それで十分だと思う。

■こんな感じの感想を持ちました。新鮮な体験ができて、いい気持ちの切り替えになったと思います。